ピーナッツ ルーシーの精神分析スタンド

 

アメリカの小さい子たちが、自分でお小遣いをつくるために、道ばたにスタンドを出 してレモネードを売る、これは昔ながらの風景。ピーナッツには無くてはならないルー シーの精神分析スタンド、実はこの子供達のレモネードスタンドがもとになってるんですよね。

ピーナッツが始まったのは1950年。スヌ−ピーもまだ四本足で歩いていました。ルーシーが登場したのは1952年。この気のツヨーイ女の子は、パティやシャーミーといったそれまでのレギュラーにとってかわってたちまちピーナッツチームの顔役になっていきます。

スヌ−ピーが考えるイヌになったのもこの年です。60年代の幕開けと共にスヌ−ピーは二本足で立ち上がり、やがて70年代へと、アメリカの風俗が変わって行くにつれルーシーの人気は決定的になります。

ルーシーの強烈な個性には、この当時のウーマンリブなどと言った女性運動の世相が大いに反影していると言っていいでしょう。

 

この頃からアメリカに、まるでステイタスシンボルのように流行り(?)始めたのが 精神分析療法です。ちょっと気取った都会人やお金持ちなどが寂しくうつろな心を癒すためにサイコセラピスト達のところへセッセと足を運び出したのです。

今でもアメ リカ映画では弁護士と精神分析にかかる場面はホントによく出てきますよね。孤独な大人たちが長椅子に足を投げ出してお気に入りの精神分析医に日頃の悩みを打ち明ける‥というのが病めるアメリカの象徴になってしまったのですね。

時代の要請を受けて育って来たキャラクター・ルーシーがそんな流行を見逃すはずがありません。道ばたのレモネードスタンドのたたずまいはそっくりそのままに開業したのがお馴染みのこの診療所と言うわけです。いうまでもなくこれが大人を笑い飛ばすピーナッツたちのピリッと皮肉の効いた傑作シーンの誕生になりました。

チャーリー・ブラウンは失敗ばかり、ルーシーはガミガミ、50年の間ピーナッツの コミックは淡々と同じことを繰り返して来ているようでも、実は、こんな風に20世紀後半のアメリカの人たちの生活の機微がしっかりと刻まれているんですね。

 
いい加減なセラピストと、ムダだと分かっててもやって来てしまう弱気な患者。こんなおかしな光景に実際皆よく出くわしていて、ルーシーのテキトーな診断と、チャーリー・ ブラウンの途方に暮れた顔を見てアメリカ中が吹き出したと言うわけでしょう。でも、 こんなシーンを描いても、ドタバタコメディにするわけでも無く、冷たく嘲るのでもないのがピーナッツが他のコミックと違っていたところです。

そこにはミッキー・マ ウスやスーパーマンのようなトップスターには無い、誰でも感じるちょっとした孤独感やペーソスをさらっと描かれていたのでした。

このルーシーの診療所に代表される場面、そういうピーナッツの持ち味が象徴されていますよね。チャーリー・ブラウン の戸惑った顔には、これから毎日何を支えに暮らそうか?、という皆の気持ちが滲んでいて多くの人に親しまれてきました。まさにこの診療所こそピーナッツを代表する名場面中の名場面と呼ぶにふさわしいでしょう。

 

だからこそ、この診療所、アニバーサリーのグッズでも必ず登場してくるんでしょう ね。トロフィーやピューター、フィギュアなど、ピーナッツの熱烈なファンならルーシーの診療所をかたどったもの、ひとつくらい持っている事でしょう。でもやっぱり、スノーグローブで決定版があるといいなあという希望を叶えてくれたのがピーナッツ 50周年記念にウエストランド社から発売されたこのスノーグローブでした。

 

ピーナッツグッズは、スヌーピーの可愛いポーズが全てではありません。ピーナッツ たちが世界中で半世紀ものあいだ愛されて来たのは、スヌーピーとその仲間たちの世界が、悩める大人たちの人生観をバッチリ写し出して笑わせてくれるからです。

サリー &ライナス、ペパーミント・パティ&マーシー、シュローダー、そして我等のスヌー ピー。このスノーグローブに登場しているピーナッツのオールスター達に、誰でもそれぞれお気に入りがあると思いますが、でも実はどれも全員、私達みんながあてはまるキャラクターたちなんですよね。

緑鮮やかな草のなかでみんな好き勝手に楽しんで いますが、グローブの中ではただひとり生真面目な顔のチャーリー。それに対して実はゼンゼン親身では無いルーシー。人生なんて深刻なようでホントは全然そうではな いのかも‥。そんな風なピーナッツ特有のテツガクが上手く形になっていると思いませんか?

 
こちらの商品はピーナッツスノーグローブフィギュアカテゴリーでご覧下さい。

 

 


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スノーグローブモンスター