ヨーロッパ有数の水をもつ都市から届けられた水の塔。ウィーンの南にある広大な傾斜地、ウィーナーベルク:WIENERBERGの丘にあります。1898年の建設以来、周辺に飲料水を送ってきました。ヨーロッパには、こんな給水塔が、産業革命以降の工業化の思い出みたいに点在しています。ドイツのベッヒャー夫妻の写真は有名ですが、どれもみんなSF世界のような、それでいてメルヘンの世界を思わせる奇妙な形。この給水塔、五十年ほど前にはその役目も終えてしまっていたんです。でもそこはやっぱり古いものを大切にするヨーロッ
パ。’80年代後半からこうした建物をおしゃれに新しくする流行が始まります。この建物も、十数年前に改修されました。だってお菓子のような愛らしい姿ではありませんか。今では博物館・展覧会場として
使われています。我々スノモンも、この魅力に一目惚れ、ちょっとお目にかかれないだけに、こんなモノこそ持ってて楽しいスノーグローブ。
考えてみて下さいな、こんなバベルの塔みたいなナゾの城が、今でも町中でにゅっと首を出したまま・・不思議がいっぱいのヨーロッパ。高さ12cm、グローブ直径80mm。
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