ザルツブルクから北へ20キロほど、小さな村がこのグローブの舞台。80mmサイズと同じ白い教会の小型サイズです。PERZYスノーグローブには名高いシュテファンダム教会(「金色の教会」)がありますが、それに比べたら、ささやかな建物。でも、オーベルンドルフ・チャペルのシンボルは世界中のクリスマスに響きます。1818年のクリスマスイブ、ヨーゼフ・モーア助任司祭の詩に、小学校の先生フランツ・グルーバーがギターで伴奏した曲。誰でも知っている「きよしこの夜」はここで生まれました。かつての聖ニコラス教会は100年ほど前に無くなってしまいましたが、1937年にこの記念礼拝堂が建てられ、それからクリスマスには、「サイレント・ナイト」の礼拝が行われるようになりました。19世紀始め、貧しかった村に心傷めたモーアの思いは、20世紀になり大戦中も途切れること無く続いて来たことになります。21世紀になっても静かな夜への祈りは変わりません。高さ7cm、グローブ直径45mm。
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